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おとなのクラブ活動
かなり前の話になりますが。
8月9日夜、NHK『にっぽん夏紀行~東京日比谷鉄棒クラブ』を見て、「おとなのクラブ活動っていいなぁ」としみじみ感じました。(再放送をぜひ!NHKさん)
http://www.nhk.or.jp/summer/gtv/gtv26.html

どんな番組かというと、日比谷公園周辺のオフィス街で働く立派なおとな(おじさま)達が、出勤前やお昼休みに額に汗して、ただ鉄棒に取り組む姿を見つめたもの。
日常生活に普通に存在する悩みに、関係しているのか無関係なのか、鉄棒に向き合う。悩みに向き合う姿と鉄棒に向き合う姿がいつしか重なる。
「つぎはあれをやってみたい」それだけ。
毎日、誰に褒められるでもなく、見ていてくれるでもなく、ただそこにある鉄棒の元に集い、鉄棒にぶら下がる。

上半身を脱いで、額に汗して、それはもう瞳を少年のように輝かせ、繰り返し繰り返し鉄棒にぶら下がるおじさま達の姿は、清々しいものでした。
この人たちを、見てみたい・・・。
幸運にも、日比谷公園までお昼休みに行けなくもないし、本当にあんな姿で鉄棒しているのかを、どうしても知りたくなりました。
そんなわけで、先週、暑さが少しやわらいだのと、公園でお昼を食べることもできそうな曇りの日だったこともあって、行ってみることにしました。サンドイッチとコーヒーをぶら下げて、てくてくと日比谷公園まで10分ほど歩き、公園の中へ入ってから鉄棒を探してうろうろし、見つけましたその鉄棒を。
いました、おじさま方が。
本当に、皆ワイシャツを脱ぎ、上半身裸で汗をかいて鉄棒にぶら下がり、ぶるんぶるんと回転し、飛び降り、飛びついています。遠目にもとても楽しそうなのが分かります。数名のギャラリーもいました。
「この中から、次に入部する人が出るのかしら??」などとほくそ笑みつつ、適当なベンチを見つけて腰をおろし、公園の中を吹き渡る風と木々のざわめきの中で、サンドイッチとコーヒーの昼食をとりました。

彼らには、仕事や家庭や日常の中で何があっても、ここに来れば“鉄棒”があって、会社の人間関係から離れた“鉄棒仲間”がいて、誰の評価をもらうでもなくただ自分は鉄棒に向き合い挑戦するだけ。
自分と鉄棒だけ。
そんな風に夢中になるものあるかしら?---とわたし自身を振り返ってみました。
この春に始めたヨガが、そうなってくれそうな予感。
そうなって欲しい期待。

「ごちそうさまでした」とベンチを立つと、おじさま達もワイシャツをまとい、会社へ帰る様子。
おたがい頑張りましょうね~、と密かに手を振るわたしでした。
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